TAKIGAHARA CRAFT TOURISM 「木地&漆」-WOOD SAWING & LACQUER-

石川県小松市滝ケ原町で農的生活を実践するTAKIGAHARA FARMでは、この度、伝統工芸品に触れることのできる「TAKIGAHARA CRAFT TOURISM」が始まりました。

TAKIGAHARA FARMは、定期的にマーケットに出店してくれているFarmers Marketのプロジェクトの1つでもあり、都市と自然溢れる農地とを往復することで、私たちに新たな価値観や気づきを投げかけてくれています。

 

マーケットの先には、体験がある。

私たちの生活を豊かにしてくれる「クラフト」。それは、Farmers Marketにも欠かせないモノであり、農家さんやそれを取り囲む「食」のまわりには、いつもクラフトが存在しています。そして、その先には、マーケットに並ぶ野菜と同じように作り手の想いが宿っている。そういったストーリーや文脈をマーケットの延長線上で体験に変えているのが、この「TAKIGAHARA CRAFT TOURISM」。

 

Farmers Marketは、作り手の想いを伝える場。

毎週末マーケットに通いながら食材を吟味していたシェフは、ある時、その食材をもっと活せるのではないかと、食材をより引き立てるための切り方や調理法を追求していきました。やがて、シェフの知恵とクラフトマンを掛け合わせたクラフトナイフは、マーケットのお客さんに新たな食の豊かさを提案し、そこでの会話が農家さんの野菜とクラフトマンシップを横並びにしてくれています。同様に、食材に触れる器もまた、私たちの食卓を豊かに彩ってくれる。モノの裏にあるストーリーや文脈を伝えるのが都市におけるFarmers Marketの役割でもあるのです。

 

TAKIGAHARA CRAFT TOURISM 「木地&漆」-WOOD SAWING & LACQUER-

4月22日(土)、23日(日)の「木地 & 漆」では、漆器のベースである木地挽きを中心に、漆器ができるまでの工程が体験できます。ろくろで木地挽きをする職人は、何種類もの刃物を使い分け、自分がイメージしたフォルムになるよう、外側、内側の順で削っていきます。

素地ができたら漆塗り、蒔絵などを行います。産地では分業で漆器作りが行われ、生地挽きと漆塗りはそれぞれ別の場所で行われるのですが、TAKIGAHARAの工房では、その流れを一連で見ることができる珍しいプログラムとなっています。

TAKIGAHARA CRAFT TOURISMで伝統工芸品の裏にある文脈や作り手の想いを紐解いていく。「伝統工芸」と聞くと少し構えてしまうかもしれませんが、伝統工芸の英知に触れるここでの体験は、まるで仲間と囲んで食事をするように楽しく、心地良い。伝統工芸がもっと身近な存在だということに気づかせてくれるはずです。

「クラフト」をもっと馴染みある日常風景に溶け込ませてくれる。マーケットを飛び出して、もう一歩先の体験へ。都市で忘れてしまった感覚を仲間と共に自然のなかで共有することで、本当の意味での「豊かさ」を知ることができるのかもしれません。美味しい食事をいただきながら、伝統工芸に触れる。TAKIGAHARA FARMに滞在しながら、そんな体験をしてみてはいかがでしょうか。

 

▼ TAKIGAHARA CRAFT TOURISM 「木地&漆」-WOOD SAWING & LACQUER-

【日時】2023年4月22日(土)、23日(日)
【参加/詳細】
https://peatix.com/event/3489856/view

インストラクター|生地史子
石川県小松市出身の挽物木地師・木工作家。大学時代に博物館マネージメン ト、日本ならではの工芸技術を学ぶ。それを機に自らもそれを会得すべく、挽物 轆轤技術研修所を卒業した後、伝統工芸士である佐竹一夫氏に師事。現在は 地元で、漆作家などの挽物木地の請負や自身のプロダクト製作を行っている。
Siteurl|https://www.fumiko-s-woodturning.com


It’s the process of making lacquerware. The craftsman who makes the base called Hikimono on a potter’s wheel uses several different types of knives to cut the outside and inside of the piece. Once the base is completed, the work is lacquered and painted. In general, the grinding and lacquering require different environments, so each is done in a separate location, but at TAKIGAHARA’s workshop, visitors can experience the entire process.

Please join our program on 22nd & 23rd of April below.
https://peatix.com/event/3489856/view

Main Instructor’ s Profile|Fumiko Syouji
A Hikimono craftswoman from Komatsu City, Ishikawa Prefecture. She entered the Training Institute of Wood Turning, and later studied under Kazuo Satake, a traditional craftsman. Currently, she works as a contractor for lacquer and also produces her own products.
Siteurl|https://www.fumiko-s-woodturning.com


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