Ku

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次から次へと訪れる常連さんを、屈託のない笑顔で出迎える Ku の赤井紀子さん。身体に優しい素材にこだわったお菓子をずらりと揃える Ku が生まれたのは、紛れもなく青山ファーマーズマーケットからだった。
 
はじまりは、青山ファーマーズマーケットとの出会い
小さい頃から、食べることや料理をすることが大好きだったという赤井さん。製菓学校に通った後、5年間の修行を経て、生菓子や焼き菓子、カフェなど食にまつわるさまざまな職を経験してきた。前職でも、生菓子や焼き菓子を作る仕事をしていたという。ある日、自分で作ればもっといいものをお客様に提供できるのではないか、という想いがふつふつと湧き出て、退職を決心。その日、帰路につく途中に立ち寄ったのが青山ファーマーズマーケットだった。マーケットの雰囲気を肌身で感じて、「自分でつくるお菓子を販売するのはここだ!」と閃いたという。職場が青山にあったにもかかわらず、それまでは一度も足を運んだことがなかったというのも不思議な事実だ。「思い立ったが吉日」とは、まさに彼女のために存在する言葉といっても過言ではないかもしれない。以来、約4年間にわたって、夏季以外の毎週土曜日に出店している。
 
R0321207クッキーやビスコッティ、パウンドケーキなどの焼き菓子が揃っている
 
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「販売をしながら常連のお客さんと話すのも好き」と赤井さん。元気いっぱいの笑顔が眩しい
 
素材へのこだわりは誰のため?
国産の小麦を使用したり、グラニュー糖ではなくきび糖を使用したり、Ku では材料選びにこだわりがある。また、マーケットに出店している「サンシャイングロウン」さんや「梅屋」さんの食材とコラボレートした季節のお菓子も味わうことができる。食の意識の高い青山ファーマーズマーケットのお客様を想っているうちに、自然と素材にはこだわるようになったという。常連のお客様のことを、まるで自らのことのように考える彼女の姿勢が、また新たな常連さんを呼び寄せるのだろう。
 
R0321202出店農家さんとのコラボお菓子。ピリッと胡椒が効いている『じゃがローズマリークッキー』
 
 
菓子工房 Ku:sweetsku.web.fc2.com