山梨/ラヴァンドの小径

栽培方法 | 水耕栽培 土耕栽培 |
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肥料 | 化学肥料 有機肥料(購入) 有機肥料(自家製) 無肥料 |
雑草対策 | 除草剤 手刈り 放置 その他 |
病害虫対策 | 殺菌剤 殺虫剤 手潰し その他 |
種 | 種苗会社より購入 自家採種 |
メッセージ |
【FM@UNUへの出店目的】 |
facebookページ:https://ja-jp.facebook.com/Le.Sentier.de.la.Lavande/
北海道のラベンダー畑でその美しさに惹かれて…
山梨県ののどかな集落でラベンダーを育てている古郡さん。優しい人柄の古郡さんにはラベンダーがとてもお似合いです。そんな古郡さんは、20代半ば、東京で雑貨の企画の仕事を立ち上げ、30代半ば、大好きなテレビドラマ『北の国から』のロケ地巡りで訪れた北海道のラベンダー畑でその美しさに惹かれ、その後、趣味としてラベンダーを育てはじめました。
当時住んでいた松戸市から 山梨に週末通うこと5年。そして、長年住んでいた松戸市から山梨にUターン、後2年は企画の仕事のため山梨から東京までスクーターで通っていたそう。いつかラベンダーの観光農園として出来たらと、東京の事務所を閉じ、本格的に農業の道を選択。
写真:園主の古郡さん。普段は寡黙でお淑やかだけれど、お酒で酔いが回ると饒舌になってとても面白いです。
棚田で育てているラベンダー畑は、元々おじいさんの代まで、お米を育てていたそう。養蚕を中心とした、山間部の小さな集落で、この辺りの土地は水田に向く粘土土。水はけが大事であるラベンダーには、不向きな土壌なため、暗渠排水をし少しずつラベンダーに向いた土にしてきたそう。
これまで何度も枯れてしまう失敗にあっており、数年前から排水工事をしています。土の中深くには、今では手入れがされなくなった竹藪の竹を自分で伐り、石とを籾殻を一緒に入れて、竹暗渠を施し、水はけの良い畑にしています。ラベンダーだけでなく、環境にも優しい。今は数年かけて土壌改良を行っている最中なので、人が訪れてもらえるようになるまでにはまだ大分先の事、との事。本来は雨の少ない良い土地で育つ高山植物であるため、山梨の高温多湿、棚田の土壌特性など、試行錯誤しながらの日々のようです。
畑には様々な種類のラベンダーがあります。「真正ラベンダー・ラバンジン・フレンチラベンダー」などがあります。中でも真正ラベンダーの品種には、北海道で選抜された、「ようてい・おかむらさき・はなもいわ」と日本の優良品種があり、香りがとても上品で気持ちが安らぎます。一粒手に取って潰してみると、香りがスーッと体に染み渡っていくのがわかり、つい目を閉じて香りに集中してしまうほどです。
また、自宅にお邪魔すると、玄関先からラベンダーの良い香りがしてきます。正体はラベンダーの精油を蒸留している水蒸気蒸留器です。自宅の台所で蒸留している精油は、釜に沢山の生ラベンダーを茎ごと入れ蒸します。熱した蒸気がラベンダーの中を通り、釜から出てきた蒸気がガラス管で冷やされ液化したラベンダーウォーターになります。するとラベンダーウォーターの上にほんの少しの精油が浮いてできます。とても希少なことがわかります。
「ラベンダーの香り」と唱った香りものの商品は沢山出回っていますが、本当のラベンダーの香りを知っている人はごくわずかでしょう。古郡さんが大事に育てているラベンダーはとても柔らかく、穏やかな気持ちにさせてくれます。生花が楽しめるのは5月末〜6月半ばにかけての1ヶ月ほど。畑を訪れたときは、天気も良く、ラベンダーの上を気持ちよさそうにミツバチや蝶が飛んでいました。虫たちもラベンダーの良い香りに癒されているのでしょうか。また、風の流れに乗ってゆらゆらと動く紫色の花がとても綺麗で印象的です。