神奈川/グリーンバスケットジャパン

神奈川/グリーンバスケットジャパン

 

9年間経営した会社をたたみ、人生2度目の”起業”

神奈川県の小田原市、南足柄市の畑で、オリーブと西洋野菜を育てているGreen Basket Japan(グリーンバスケットジャパン)の加藤さん。

ご両親がイタリア料理のレストランを営んでいたため幼い頃からオリーブオイルや西洋野菜に馴染みがあったそうだが、就農前はシステム開発の会社を経営していた。大学卒業後すぐに自ら立ち上げた会社が安定していくにつれて、仕事にやりがいを感じなくなっていたという。「常にプレイヤーでいたい」という思いから、自分自身が動き、やりがいを感じる働き方を追い求めた結果が農業だった。

 

Green Basket Japanのイチオシは、オリーブ

研修・準備期間を経て2017年に就農した加藤さんが育てる農作物のなかで、イチオシはなんといってもオリーブ。

そもそも加藤さんが農業に興味を持つようになったきっかけが、お父さんが趣味でオリーブを植えたことだったとか。家族から反対されながらも自らの意志を貫いたお父さんの姿から、加藤さんも影響を受けたようだ。

2017年に収穫した実から製造したGreen Basket Japanのオリーブオイルは、2018年春に世界最大規模で行われたオリーブオイルの品評会「NYIOOC(ニューヨーク・インターナショナル・オリーブオイル・コンペティション)で銀賞を受賞した。

オリーブの木を植えてから収穫できるようになるまでは短くても3~5年かかる。2018年7月現在ではまだオリーブオイルに加工して販売できるほどの収穫量には至っていないが、「世界に通用するオリーブオイルを作りたい」という熱い思いを胸にオリーブ畑の面倒を見ながら、今はオリーブオイルに合う西洋野菜を農薬不使用・植物性肥料のみで育ててファーマーズマーケットで販売している。

 

 

できないと言われるとやりたくなる!美味しく、人や環境にやさしい野菜作り

加藤さんが農業をする原動力となっているのは、「美味しいものを届けたい」という強い思い。

一般の野菜の市場では流通しやすいようにサイズが決められたり、見た目が重視されたりすることもあるが、加藤さんは「純粋にお客さんに『美味しい』と言ってもらえるような野菜」作りを心がけているそうだ。

農薬を使わずに植物性肥料のみを使用して安心・安全な野菜を育てているのには、喘息持ちだったお父さんの影響も大きいという。オーガニックなどが日本に広まっていなかった30年前から身体にやさしい自然食品が食卓に並んでいたそうだ。

グローバルな食生活を送る現代人であっても、日々暮らしている空、土、水で育った野菜が身体に合っている、という風に「身土不二」を広義にとらえて、グリーンバスケットは健康や環境に配慮した土作り・野菜作りを行っている。

 

 

「負けず嫌いなんだよね」と、明るい笑顔で話す加藤さん。農薬や化学肥料、動物性肥料を使わない野菜は成長が遅いなどの課題も多く、厳しい意見を受けることもあるそうだ。日々の農作業のなかで壁にぶつかったり、周りの反応によって落ち込んだりすることもあるが、「週末にファーマーズマーケットに来ると元気をもらえる」という。

こだわって育てた野菜をお客さんと話しながら販売することは楽しいし、そんなお客さんからの「美味しかった」という一言が何よりも励みになっている、と教えてくれた。

 

 

栽培方法 水耕栽培 土耕栽培
肥料 化学肥料 有機肥料(購入) 有機肥料(自家製) 無肥料
雑草対策 除草剤 手刈り 放置 その他
病害虫対策 殺菌剤 殺虫剤 手潰し その他
種苗会社より購入 自家採種
メッセージ

野菜には農薬不使用、植物性肥料のみ使用。
オリーブの木は、日本にのみ生息しているオリーブアナアキゾウムシの食害によって枯死してしまうため、年3回の殺虫剤と少量の化学肥料を使用している。薬剤は株元のみに散布し、葉や実には散布しない。