「食べて、楽しんでくれたらそれでいい」―Ome Farm・太田太さん

個性あふれる食材が揃うファーマーズマーケットの中でも、ひときわ個性的な野菜や多様な蜂蜜が揃うOme Farmさん。

長年このマーケットに出店しているOme Farmの代表・太田さんに、改めてこれまでの道のりや、彼の考えるマーケットの楽しみ方を聞きました。

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―農業を始めたきっかけを教えてください。

もともとファッションの仕事をしていたんだけど、娘が生まれた時に先天性の病気があることが分かった。それで娘の病気を治すのを人任せにするのは無理だと感じて、「ファッションじゃない何かを自分でしないといけないんじゃないか」って思った。

「どうすれば根本的に解決できるのか?」と考えた時に、たどり着いたのが「食」だった。食の何なのかと突き詰めていったら、農業にヒントがあるんじゃないかと思った。ちょうどその頃、ある会社で農業プロジェクトをやりたいという話があって、そこに自分が就任したのが始まりです。

 

―Ome Farmの野菜は個性的ですよね。全て固定種*の野菜だと思うのですが、その理由を教えてください。

単純に、固定種の野菜を食べてみた時に「美味いな」と思ったんです。

あとは「個性」を大事にしたいと思っているから。形は不揃いになったりするけど、それも個性だし、それは人間も一緒。「なんでみんなと同じじゃないものを認めない世の中になっちゃうの?」という話に似ている。

種の話をしていると、そういう社会の話に自然と繋がっていくんですよね。

*固定種:固定された形質が親から子へ受け継がれる種のこと。

 

― 固定種の野菜を育てる中で、大変なことはありますか?

固定種は均一に育たないので、出荷できる量や形にばらつきが出ること。でも、そのばらつき自体が固定種の魅力でもある。「不揃いだから価値がない」とは思っていない。個性のある野菜を、個性として受け取ってくれるお客さんと出会えてきたから、続けてこられた。

 

― 野菜づくりにおけるこだわりはありますか。

こだわりを持たないのが、唯一のこだわり。固定種を選ぶ理由も土づくりの方法も、一つひとつに考えがある。けど、とにかく食べたら分かるから。

食べて、楽しんでくれたらそれでいい。

 

― 最後に、ファーマーズマーケットに来るお客さんに伝えたいことを教えてください。

まずは農家から直接買う体験をして欲しい。ここは「ファーマーズ」マーケットだから。もちろん青果店やフードカートにも良いものが揃っているから、それも含めてマーケットをまるごと楽しんでほしい。

Enjoy your market style !

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インタビューを終えて

Ome Farmで働く人たちは、太田さんを始めとして皆が好奇心に溢れていて、自分の頭で考えることを大事にしていると感じます。

自分は以前Ome Farmに足を運んだことがあるのですが、土、種、養蜂など全ての工程に彼らなりの理由があることに驚かされたし、短期的な効率を上げるだけではない、独自の美学を持っていることを肌で感じました。

ぜひ、週末のファーマーズマーケットで直接会って、彼らのつくるものを直接手にとってみてください。

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Ome Farm

住所:東京都青梅市

HP:www.omefarm.jp

Instagram:@omefarm

Words:Hayato Yamane


コラム