ファーマーズマーケットの出店者の中でもひときわ長い歴史(16年以上!)を持ち、多くの固定客に愛されている「有機八百屋メルカド」。
店主の“つるちゃん”こと鶴岡さんは、なぜ八百屋さんを営み、どのような想いで野菜を選んでいるのか。彼の想いを伺いました。
ーそもそも、八百屋さんを始められたきっかけは何だったんですか?
鶴岡さん: 叔父がやっていた食関連の仕事を手伝い始めたのが最初のきっかけです。食を通して良い身体をつくろう、という事業ですね。そこから今の形に繋がっていきました。

ーメルカドさんの野菜や果物はどれも生き生きしていますが、仕入れの基準はどこにあるのでしょうか。
鶴岡さん: 自分が共感できる生産者さんかどうか、ですね。実際にそれを食べる人の風景まで考えている人に共感する。そういう人は、常により良いものを届けようという意思があって、試行錯誤を続けている。僕は、そんな信頼できる農家さんの野菜だけを集めて、皆さんに紹介したいと思っています。
ーファーマーズマーケットは生産者から直接買うことができるのが大きな魅力の1つだと思います。その上で、八百屋さんであるメルカドさんの強みは何だと思いますか?
鶴岡さん:僕たち八百屋は、いろんな農家さんの青果を横断的に見ています。だからこそ、良いところも悪いところも冷静に見て、農家さんに対して客観的にフィードバックができる。そういう積み重ねを経て、自分が本当に納得した青果だけを揃えていると言えるところに強みがあります。

ーこの仕事を続ける上で課題に感じていることはありますか?
鶴岡さん: しばらく前から高齢化で生産者が減るとは言われていたけど、ここ数年で本当に激しく減っている。だからこそ、僕は「この味を知ってほしい」「価値を分かって買ってほしい」という想いで立っています。自信を持って選んだ野菜を、リピーターの方が「やっぱり美味しいね」と言ってくれる。僕はその声を生産者に届けていて、その積み重ねが農業を続けるモチベーションに繋がれば、と思っています。
ー最後に、これからの展望を教えてください。
鶴岡さん: 展望は…ないですね(笑)。体が動かなくなるまで、ここでやり続けるだけです。

鶴岡さんのお話からは野菜を売るだけではない、生産者と消費者を繋ぐための想いを感じました。
長年に渡って八百屋として良い野菜を選び続けてきた彼が語る「信頼できる農家さんの野菜」を、ぜひ一度マーケットで味わってみてください。
有機八百屋メルカド
住所:東京都杉並区桃井2-9-1
Instagram:@mercado.jun85
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Words : Hayato Yamane
Photo : Jun Kuramoto