◆開催概要
日時:2025年2月22日(土)・23日(日)10時から16時
*2025年は3月1・2日に別事業者さんが出店予定
会場:渋谷区神宮前5-53-70 国際連合大学前庭広場Farmers Market内
能登半島地震の発生から約1年。情報も減り、能登半島地震は過去の出来事として感じてしまうような部分もありますが、まだ復旧には至っていない地域が多くあります。一方で、今回参加してくださる事業者さんをはじめ、震災前から受け継がれてきた生業を守るべく、日々前を向いてできることを取り組んでいっている状況があることをこの出店をきっかけに伝えていけたらと考えています。
復旧・復興に向けては、地域内だけではなく、継続して地域外からの応援をいただきたい状況も変わらずにあるとのことで、Farmers Marketの本質でもある直接の対話や購買を通じて現状を知り、商品を手に取り、多くの方に美味しく能登の食材を味わってもらうことで、能登に想いを馳せる機会となれば嬉しいです。 昨年の11月に引き続き、2回目となる今回は以下の3事業者さんが出店します。
参加事業者①能登やまびこ
https://noto-yamabiko.com/
中能登町春木地区で、米や能登野菜などを生産する『能登やまびこ』さん。田んぼに流れる水は、中能登地域最後の朱鷺(トキ)生息地、眉丈山の伏流水が源流となっているため池の水を利用。お米は農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以上に削減。農薬を減らすことにより手間が大きく増える除草には、地域の有志により「はるき環境保全隊」を結成することで、管理に取り組んでいるそう。 お米の他にも、中島菜、金糸瓜、能登金時など様々な能登野菜を生産し、今回同日出店となる鳥居醤油店さんには醤油づくりの原材料の小麦を提供しています。その一方で、醤油製造後に出た搾りかすを自ら仕入れて、農地の肥料として活用する循環型農業を実践しています。
参加事業者②鳥居醤油店
https://www.toriishouyu.jp/
機械をほとんど入れず、手しごとにこだわって、醤油や、だしつゆ、麹味噌、もろみ塩などを製造する『鳥居醤油店』さん。原材料となる大豆、小麦はすべて能登産のものを利用。震災により、国の登録有形文化財となっている明治時代に建設されたお店は大きな被害を受け、再建にはまだ時間を要する状況とのこと。一方で、いち早く醤油づくりを再開したいとの思いから、醤油づくりの心臓部である「もろみ蔵」と「こうじ室」を先駆けて修繕・再建し、同じく震災や豪雨被害により大きな打撃を受けた珠洲市の畑でわずかに収穫された大豆を使って醤油の仕込みを再開しています。「伝統的な醤油づくりを守っていきたい。醤油を通じて、珠洲市をはじめ能登の地域を応援してほしい。」という思いで、今回はファーマーズマーケットに出店されます。
参加事業者③のがし研究所
https://nogashi.base.shop/
「のがし」とは、「能」登の風土に根ざし、「農」の風景につながり、「野」山の恵みを活かした「菓子」のこと。自然豊かな輪島の山の中で、素材にこだわった和菓子をつくる『のがし研究所』さん。和菓子づくりに欠かせない小豆は自ら化学農薬不使用で栽培したものを、水は近くの山の湧水をろ過したものを使用しています。餡を炊く際は、能登で作られている珪藻土のかまどで、同じく能登で作られた炭を使っており、まさに能登をまるごと味わっていただけるお菓子になっています。普段は輪島に行かないと手に入れることができない『のがし研究所』さんの和菓子たち、ぜひこの機会に是非ご賞味ください。
◎2月22日(土)14:00–15:30
能登里山里海トークVoL.2
参加申し込みはこちら
2月22日(土)14:00–15:30で、いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)さん主催により鳥居正子さん(鳥居醤油店)、稲葉清弘さん(能登やまびこ)、萩のゆきさん(のがし研究所)をゲストにお招きした【能登里山里海トーク】(参加無料)も開催されます。イベントの詳細や参加申込(当日参加も可能ですが、事前申込が確実です)は以下のURLからご確認ください。