2024年11月23・24日、2025年2月22・23日、3月1・2日の全3回に渡って、石川県・能登のさまざまな事業者さんがFarmers Marketに出店します。初回となる今回は、米やもち麦、大豆などを育てる農事組合法人あいかみさん、日本で唯一能登に残る揚げ浜式製塩法で塩づくりを行う奥能登塩田村さん、明治29年創業の老舗和菓子の御菓子処 花月さんの3事業者さんが出店します。
振り返れば能登半島地震の発生から、早約11か月。時間の経過と共に新聞やテレビといったメディアでの報道もだんだんと減ってきました。どこかで能登半島地震は過去の出来事として感じてしまうような部分もありますが、実際には奥能登を中心に、現在も道路が割れていたり、倒壊した家屋がそのまま残り、まだまだ復旧には至っていない地域が多くあるといいます。一方、そうした状況のなかでも今回参加してくださる事業者さんをはじめ、震災前から受け継がれてきた生業を守るべく、多くの方が日々前を向いてできることを取り組んでいっています。
復旧・復興には想像以上に時間がかかるため、地域内だけではなく、継続して地域外からの応援をいただきたい状況も変わらずにあるとのこと。Farmers Marketの本質でもある直接の対話にもつながるように、能登の事業者さんとの会話を通じて現状を知り、商品を手に取り、多くの方に美味しく能登の食材を味わってもらうことで、能登に想いを馳せる機会となれば嬉しいです。
合わせて、11月23日(土)にはいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)さん主催により、奥能登塩田村さんと花月さんをゲストにお招きした【能登里山里海トーク】(参加無料)も開催されれます。イベントの詳細や参加申込(当日参加も可能ですが、事前申込が確実です)は以下のURLからご確認ください。
◎11月23日(土)11-12時@国連大学本部1F アネックステラス内|能登里山里海トーク 参加申し込み|https://ouik.unu.edu/events/7766
参加事業者①農事組合法人あいかみ|https://www.auc-aikami.com/
石川県羽咋郡志賀町相神(あいかみ)の地で米、もち麦、大豆、蕎麦などを育てている『農事組合法人あいかみ』さん。能登の地域性を活かして、漁港と連携して牡蠣殻を砕いたものを田んぼや畑の肥料として使用するほか、農薬・化学肥料の使用量も抑えるられるように取り組んでいます。
地震により農地の割れ、パイプラインの破損、農機具が入っていた納屋が全壊、農機具も破損といった被害、また9月の豪雨により稲穂が倒れてしまい、かなりの量の米が収穫できなくなってしまったそうですが、皆んなで前を向いて農業に取り組み、今回の出店では米、もち麦、大豆、蕎麦とその加工品を販売します。
参加事業者②奥能登塩田村|https://enden.jp/
揚げ浜式製塩法と呼ばれる、海水から塩を作る日本古来の製塩法で塩づくりを営む・奥能登塩田村さん。現在では日本で唯一、能登に残っている製法です。500年以上続いているこの揚げ浜式製塩の塩は、塩辛さが少なく、豊かな海の旨みと甘みが口の中に広がるのが特徴です。地域は地震により塩田が割れた他、9月の豪雨により11月現在も断水が続き、崩れた土砂が塩田に流れ込み来季の生産に大きな影響を受けている状況です。今回はそのような中で、一人でも多くの方に奥能登塩田村の取り組みや揚げ浜塩の魅力を伝えるべく、残り少ない揚げ浜塩やその関連商品を販売してくださいます。
参加事業者③御菓子処 花月|https://www.kagetu.jp/