兵庫/唯一味

兵庫/唯一味

祖母から孫へと受け継ぐ唐辛子のDNA
 
時を経ても忘れない。そんな味を舌で感じることがあるだろうか。佐賀県唐津市で100%国産の一味唐辛子をつくる宮崎さん。彼女にとっては、その味はおばあちゃんの唐辛子でした。
 
彼女が小さい頃、佐賀県に住んでいたおばあちゃんは毎年家庭用に作った野菜を送ってくれていたそうです。届く野菜のなかで一番美味しかったのが、何を隠そう唐辛子。
 
その後、おばあちゃんは年を重ね、畑仕事が難しくなってしまい、ある日畑を辞めるときがきました。そんなおふくろの味ならぬおばあちゃんの味を残していきたい、と生まれたのが「唯一味」です。彼女にとっての「唯一の味」。だから、名前は「唯一味」。
 
その味は、辛いもの好きだったおばあちゃんが曽祖父から受け継ぎ、宮崎さんへと受け継がれたもの。ざっと100年以上も前から、育ててはその実から種を取り、代々受け継いできたそうです。人の手が加わらず、長年変わることのない味は、原種に近いものを味わうことができます。
 
こうして受け継がれた種を使い、母に教わった昔ながらの農法で宮崎さんは唐辛子を育てます。種を蒔き、畑に植え付け、唐辛子の自然の力にまかせ、最低限の肥料で育てる。農薬や化学肥料も使いません。佐賀県唐津市の豊かな自然のなか、山から流れてくる水とたくさんの太陽を浴びて穏やかに育ちます。
 
”唐”に一番近い港ということから「唐津」と名付けられた唐津市。唐辛子の生産地としても有名です。なぜなら、台風や大雨が少ない天候のため、唐辛子栽培にとても適している土地なのです。
 
育てている品種は、鷹の爪のなかでも、一番の辛さと風味を誇る「能鷹」。こうして採れる唐辛子は、しっかりとした辛さと、その辛さに負けないくらいの豊かな風味が広がります。世代を超え、時代を超え、脈々と受け継がれていく味。そのDNAは、祖母から孫へと、そしてさらに後世へと生きるのです。
 
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