茨城/ショコロンファーム

茨城/ショコロンファーム

 室松時代から続く歴史のある農家です。第二次世界対戦前まで地主で、小作に土地を貸して、お米・農産物をもらっていました。戦後の農地解放によって、農地が三分の一になったのをきっかけに生産をスタートしました。江戸時代までは、野生の栗が主流でしたが、明治後半に栗の栽培を本格的にスタート。かすみがうら市(旧千代田町)は果樹が有名な町で、栗の生産量は、実は茨城県が全国一位。国内で、生計を立てるために(生業として)本格的に栗の栽培をスタートしたのが、先代も所属していた農業グループで、栗生産発祥の地とも言われています。当時から植わってる樹もあるはずなので、樹齢80年から100年の樹もあると思います。

  • 栽培方法
  • 肥料
  • 雑草対策
  • 害虫対策
  • 0℃以下で栗を保管することにより、虫の発生を抑制しています。現状、土がいいので肥料は不要。

インタビュー

『使わなくても済むのであれば、使わないで、栗の栽培をしたい』
土壌には農薬・肥料を一切使用せず、栗の栽培をしています。草刈と樹の手入れのみで、それ以外は自然まかせ。水は、雨水のみに任せています。じつは、去年まで農薬を使用していましたが、今年からは農薬の使用を控えています。農薬は、人体に影響がないことがわかっていても、やはり気になります。使わなくても済むのであれば、使わずに、栗の栽培をしたいという思いから、使用をやめました。

『栗栽培は、肥料施肥、農薬散布が一般的』
一般的に、栗農家さんは肥料施肥、農薬散布をしていると思います。農薬散布が大変で、栗栽培をやめる農家さんもいるぐらいです。平均的には5回程度、農薬を散布するそうです。農薬を使わずに、栗を栽培するのは珍しいとおもいます。豚糞、もしくは、化学肥料を施肥している人が多いと認識しています。

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『実は、去年も畑には農薬を散布していません』
実は、2011年も畑には農薬を巻いていません。しかしながら、収穫後に、溶化メチルという農薬を気化させて、テントの中に充満させて(燻蒸という作業)虫を防ぐ作業を実施していました。この作業はほとんどの栗農家さんがやっているとおもいます。燻蒸をしないと、虫の発生率が高く、クレームにつながってしまいます。栗には、ほぼ100%の確率で、虫の卵が植えつけられていて、燻蒸をしないと、その卵が羽化してしまって、虫の発生につながるので、燻蒸という作業によって、虫の卵を殺すのが一般的です。

『農薬を使わずに、虫の発生をおさえる工夫とは』
農薬を使わずに、虫の発生をおさえる。これは栗農家にとっては、凄く難しい課題です。まずは、落ちている栗を拾った後の選別作業を厳しくして、黒ずみがないか、虫食いがないかを以前よりも厳しくチェックするようにしました。そして、その後は、燻蒸作業をせずに、そのまま0度で保管をするように工夫をしている。0度で保管することで、植えつけられた虫の卵を不活性化させて、虫の発生を抑えています。しかも、0度で一ヶ月ほど寝かすと、澱粉が糖に変わる『糖化』が進んで、甘みが増します。これは、自宅でも出来る工夫で、チルド庫で保管すると、甘みが増しますよ。炭酸ガスで圧力をかけて、虫の卵を殺すやり方がありますが、そのマシンが1台、なんと1000万円ぐらいするので、一般的ではなく、この0度保管方という方法を選択しました。

 

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『栗を品種ごとにわけて、生産販売。栗の品種ごとの食べ比べも』

ショコロンファームは全国でも珍しい栗専門農家。しかも、100年以上の歴史がある。そんなショコロンファームさんだからこそできることがあります。それは、栗を品種ごとにわけて、生産から販売までを行うことです。栗の品種というのは、見分けるのが非常に難しく、栗の品種はあまり一般的ではありません。栗を品種ごとに選別して、それをシンプルに、品種ごとに焼き栗にして、食べ比べをすることが出来る。それはとても珍しいことで、ショコロンファームならではです。


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