福島/山燕庵

福島/山燕庵

出版社でお仕事をしていたお父さまが定年退職後、10年前に福島県東白川郡にて農業をスタート。それが山燕庵さんのすべての始まり。息子・杉原晋一さんの前職は、インターネットリサーチのお仕事。全然異なる業種でした。元々、福島がお父さまのご実家かなと思い、確認をしてみましたが、福島県には何の縁も無かったんだとか・・・横浜生まれの横浜育ち。農業を始めようと農地を探していた時に、偶然通りかかった今の田んぼに、ビビビッと来たんだとか。田んぼの景色、周囲の環境に感銘を受けて、今の田んぼに決めたんだとか。
 
運命的な出会い。玄米甘酒「玄米がユメヲミタ」の誕生
震災があり、残念ながら、福島県の農産物は一時全面出荷停止。そこで、人づてに紹介をしてもらい、石川県羽咋郡志賀町の農家さんと連携しながらの二拠点農業がスタート。それが今から3年前。山燕庵が動き出して、もっとも厳しい時期だったとか。ある日、よく通っていたおでん屋で、運命的な出会いを果たす。おでん屋の大将に、これからどうやって農業していこうか、と相談をしていた時、偶然、その隣に居合わせたのが、後に玄米甘酒「玄米がユメヲミタ」を共につくることになる「金沢ヤマト味噌醤油」の社長さんだった。ふと隣から「あなたのいいお米を使って、うちで甘酒をつくったらいいんじゃないの?」と声が聞こえてきたんだとか。
 
当時、晋一さんは前職の影響もあり、心身共に疲れ、体調が芳しくなかったんだとか。本来、自分がやらなければいけないことは何なのか?本当に自分が好きなことって何なのか?と、ふと我に帰る。「考えてみると、草花が好き。鳥が好き。野山を犬と散歩しているのが一番幸せってわかったんです」と当時を振り返る。その発見から一気に方向転換。福島県へと足繁く通うように。「シンプルに、身体にいいものを知ってほしいし、届けたいんです」と。
 
ちゃんとカメムシの家を残しておいてあげるんです!
現状は、農薬・化学肥料不使用。土着菌や微生物の働きを良くすべく、帆立の貝殻などの海洋性カルシウム質を多く含んだ肥料を田んぼに撒いているそう。農薬不使用でやっていく上で、やはり大変なのが、雑草。「虫が多い時期はあえて、田んぼの周りに雑草を残しておくんです。カメムシが雑草の方に行くようにするんです。ちゃんとカメムシの家を残しておいてあげるんです」とのこと。
 
最後に「口に入れるものは、すべて土から出来ているんだよ。土が大事なんだよ。ということをうまく伝えたいんです」とのお話も。「でも、実際はそれって伝わりづらいんですよ。なぜなら、辺りを見回しても、東京には土が無いから。土を見たり、触れたりする機会が極端に少ないから伝わりづらいんだな、って気づいたんです」と。「お金を出して、美味しいものを買う。ということが、当たり前になってしまっていますよね、東京の暮らしって。でも、それは自然のサイクルの限られた一部分ですよね」と続ける。
 
土と食べ物の繋がり。そして、それを司る農家さん。決して、忘れてはいけないその関係性を、今後もしっかりと杉原さんが伝えてくれる。今後が楽しみ。今度、田んぼにもお邪魔しよう。そして、多いに手を汚そう!
 
山燕庵:sanenan.com/
 
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