山梨/内藤農園

山梨/内藤農園

長年、桃の研究を続け、ほどよい甘さとしっかりした味のあるこだわりの桃を作り続けている山梨県の内藤農園さん。桃の木1本1本と向き合い、その年の気候や木の状態を見ながら自然の流れに合わせて桃の成長をサポートしている。今回はそんなていねいな桃作りをしている内藤農園代表の内藤裕一さんにお話を伺った。
 
<出来るだけ自然に合ったかたちで、桃の木をサポート>
内藤さんは桃農家になる前十数年間、庭師をやっていていたのだそう。
「もともと父が1968年から桃農家を始めていて、いずれ継ぐことは決めていました。でも、桃の木のことについてあまり知らなかったし他の木はどうなっているのか、樹木のことを知りたくて庭師の道を選びました。農園の桃の木も結局は自然のもの。花や草木と一緒なんです。どんな環境を整えてあげたらいいのか、庭師を経験して多くのことを学びました」
 
実際に、人間の都合だけでは農業はうまくはいかない。最終的にどの実を大きくさせるかを決めるのは木自身だ。
「だから、木の生育状態や気候を見つつできるだけ自然に合ったかたちで、そして一番ベストな時期に“サポート”をする。栄養の補給や枝の剪定、実の選別…いつどのタイミングでサポートしてあげたらいいのか考えながらやっています」
 
<2万5000個の桃の花の中から、500個の実だけを厳選>
実を付けている桃の木を見て、農園にいらっしゃるお客さまから「桃がたくさんなっていいですね」と言っていただくことも多いのだそう。しかし、その“たくさん”の実を付けるために、内藤さんたちは収穫した直後から翌年のことを考え、1本1本の木と向き合い1年かけて桃作りをしているのだ。
 
「うちの農園では、1本の桃の木に花が2万5000個くらい咲くんです。その花すべてに実がつくように、私たちが蜂になったつもりでていねいに受粉作業を行います。そして、小さな実が付き始めたら、この場所だったら美味しくなるかなぁと考えて選別していくんですよ」
 
実同士がぶつかる場所は残さないように、また栄養がすべての実に行き渡るよう木全体を見ながら最終的に500個程度の実が残るまでに少しずつ選別していくそうだ。そして農園全体で約200本ある桃の木1本1本にこの作業を行っていくという。ファーマーズ・マーケットで目にする内藤農園の桃たちは、まさに1本の木の実から50分の1の確率で選ばれた貴重な桃なのだ。
 
thumb_R0321517_1024
 
<“食べて一番美味しい状態の桃”で作る加工品>
内藤農園さんでは果実をはじめ、ネクターやコンポート、ジャムなどの加工品も作っている。加工品だからといって適当な桃を使うのではなく、“一番美味しい状態の桃”で作るのだ。当初、工場では「売れる桃をジュースや加工品にしてしまうのはもったいない」と言われることもしばしばあったそう。「桃の本当の美味しさを一年中楽しんでもらいたい」という内藤さんの想いから原料と製法にこだわって作られた加工品は海外でも人気で、輸出もしている。
 
<併設カフェで桃を使った料理を提供。新しい食べ方で桃を楽しめる>
収穫したての新鮮な桃を楽しんでもらえるよう、2014年に農園にカフェをオープン。桃パスタなど、斬新な桃の食べ方でお客さまからも人気だ。
「桃だけでなく、カフェで使っている野菜は自分たちが食べて納得が行くものをていねいに作っています」
 
そして、内藤さんに桃の美味しい食べ方をこっそり教えてもらった。
「桃がまだ硬いうちならスライスしてサラダにすると美味しい。皮ごとだとさらに美味しいです。柔らかい桃ならお酒好きの方は、ぜひおつまみに生ハムピーチや、桃に塩やオリーブオイルなどをかけて食べるのもビールに合いますよ(笑)」
 
今後もいろんな桃の食べ方を見つけて、カフェで伝えていくという。
Farmer’s Marketや農園で直接会えるお客さまと話す機会を大切にしている内藤さん。内藤農園さんの桃は味がしっかりとしていてジューシーで美味しい!桃がお酒のつまみになるとは衝撃的で、山梨のカフェにも一度足を運んでみたくなる。桃の収穫期である7、8月に出店されているので、ぜひ立ち寄ってみてください!
 

栽培方法 水耕栽培 土耕栽培
肥料 化学肥料 有機肥料(購入) 有機肥料(自家製) 無肥料
雑草対策 除草剤 手刈り 放置 その他
病害虫対策 殺菌剤 殺虫剤 手潰し その他
種苗会社より購入 自家採種