屋久島/深山園

屋久島/深山園

お茶の小売から生産へ

 北は北海道、南は沖縄と全国津々浦々から出店者の集まるFarmer’s Market @UNU。深谷園は鹿児島県屋久島から「微発酵茶」というあまり馴染みのない珍しいお茶を販売している出店者さんだ。
 元々はお茶の小売業をしていた深山園だが、お茶を売る中でいかにお茶が農薬を使用して生産されているのかを知り、農薬を使わない安全なお茶を生産したいと思うようになり35年前から鹿児島県の屋久島で休耕地を開梱しお茶の生産を始めた。深山園のお茶畑周辺では他に農業が行われておらず、飛散農薬もない。「自分たちが農薬や化学肥料を使わなくても周辺の農家が農薬を使っていたらどうしても農薬が飛散してきます。だからそれも考えて屋久島という土地を選びました。」と渡辺さんは語る。

 
 

虫との共存

 お茶は農作物の中でも虫による被害が出やすい植物である。そのため無農薬で栽培することは非常に難しく深山園もまた例外ではなく虫による被害を受けた。特にウンカという虫による被害が出やすく、ウンカにやられた葉は酸化し、そこからカテキンが出ることで渋みが増してしまい緑茶としての価値が一気に損なわれてしまう。
 それでも深山園では農薬を使用せずにある工夫をしてその困難を乗り越えてきた。それはウンカによりカテキンが出てしまった葉を発酵させ、烏龍茶、紅茶に加工することで、そのカテキンを旨味に変えてしまうということである。
 「ウンカにやられると緑茶としてはダメですが、烏龍茶や紅茶にすることでむしろ旨味が増します。だから深山園では敢えてウンカにやられてから葉を摘むようにしています。こうすれば農薬も使用しないで美味しいお茶が作れる。まさに虫との共存です。」と渡辺さん。

 

 

お客さんからヒントを得て変わっていく

 元々農薬を使わない安心なお茶を作っていくという思いから屋久島で生産をはじめた深山園だが最近は化学物質過敏症の方から「深山園のお茶しか飲めない」と言われることが増えてきたという。「元々はお茶の小売であったけど、それだけではダメです。お客さんの声をしっかり聞いて、それに合った商品の生産をしなければなりません。化学物質過敏症の方からそんなお声を頂いたのも丁寧にお客さんの声に耳を傾けてきたからです。」と渡辺さんは話す。今後もお客さんの声をしっかり聞きながら商品の企画やインターネット販売、海外展開もしていきたいという深山園は今後も日本のお茶文化を引っ張っていく存在になるかもしれない。
 

 
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