福島/ひなた自然農園

福島/ひなた自然農園

「幸せだな」と言葉が漏れた。「子供たちも、奥さんもみんないて。どこに出かける訳でも無く、わいわいがやがやと食事して。思わず、幸せだなって口ずさんでしまう」と、少し照れながら話すのは、ひなた自然農園の石塚祐司さん。7年前、福島県天栄村に移住し、有機栽培で、お米を育てている。
 
子供たちが食べるものは、自分で育てたい。
学生時代はサーフィンに明け暮れた。「水平線を目の前に、波を待っていると、すっと心が落ち着くんです」と笑みを浮かべる。家業を継ぎ、精密部品の納品で福島に行っては、海に向かった。「福島での暮らしは最高ですよ。いつも楽しい気持ちでいられますから。つまんないのは嫌です。実家で仕事をしていた時は、人間関係とかストレスで、つまらない気持ちになってたんです」と、昔を振り返る。「元々、ものづくりは好きだったから、子供たちが食べるものは、自分で育てたいなと思って。やっぱり、有機栽培がいいな」と。田んぼには、ほとんど人が立ち入ることのない山の奥地から、綺麗な沢の水が流れこむ。そのままだと冷たすぎてしまうその水は、田んぼの手前で一度堰き止められ、気温と日光によって、水温が調節される。
 
石塚さんは、きっと今日も山に囲まれて、沢のせせらぎと風の音を聞きながら、田んぼに向かう。大自然の中で、すっと心を落ち着かせた時に、浮かび上がる大切にすべきこと。石塚さんの力強くも、まっすぐな眼差しに、農業の美しさを見た。
 
102
 
77
 
49
 
Processed with VSCOcam with c3 preset
 
Processed with VSCOcam with k1 preset

  • 栽培方法
  • 肥料
  • 雑草対策
  • 害虫対策
  • 種