福島/郡山ブランド野菜協議会

福島/郡山ブランド野菜協議会
栽培方法 水耕栽培 土耕栽培
肥料 化学肥料 有機肥料(購入) 有機肥料(自家製) 無肥料
雑草対策 除草剤 手刈り 放置 その他
病害虫対策 殺菌剤 殺虫剤 手潰し その他
種苗会社より購入 自家採種

何もないところからスタート

 Farmer’s Market @UNU内に見たことのない小さな野菜や、「ハイカラリっくん」「おでんかぼちゃ」など珍しいネーミングの野菜を販売する出店者がいる。それが福島県郡山から出店している郡山ブランドやさいだ。郡山ブランド野菜は郡山地方の30数件からなる協議会で、その地域で生産される野菜を「郡山ブランド野菜」というブランドで販売している。
 郡山地方は元々米の生産が盛んな地域であったが、コメ価格が下がり続けている社会的な流れもあり、米だけでなく野菜つくりを始める農家が出てきた。しかし郡山には紀州の南高梅、北海道のジャガイモ・・・のようなその地域で元々生産されてきたような伝統野菜やブランド野菜がないという状態であった。そこで13年前に郡山ブランド野菜協議会という組織ができ、1年に1つ郡山を代表するようなブランド野菜を作ろうということでスタートした。現在ではそのブランドが増え12種類の野菜が郡山ブランド野菜として登録されている。


 

厳しい基準

郡山で生産される野菜が全て郡山ブランド野菜と名乗れるわけではなく、大きさや形、糖度などの基準を満たしたものだけが「郡山ブランド野菜」と名乗れるのである。そして、それら野菜は通常の市場にはほとんど出まわらず、直売や飲食店との直接取引で販売されているため、ブランドとしての希少性も守られているのである。
 また1年に1種類ずつブランド野菜が増えいて、いくつかの野菜を実際に生産してみてその中なから郡山という地域に合った野菜を選んで登録をしている。例えば現在登録されている「ささっげこ」はインゲンの1種であるが、そもそもインゲンは300種類もあり、その中から選ばれた種類である。つまり郡山ブランド野菜は出荷に至る基準が厳しいだけでなく登録される過程も厳しいのである。

 

 

日本、世界で通用するブランドを目指す

 郡山ブランド野菜協議会は発足して13年たち地元や都内での認知度も少しずつ上ってきたという。認知度の向上に伴い、郡山では新規就農する若者も増えてきていて、若い農家が多い地域だという。実際郡山で新規就農する際にはブランド野菜の生産技術の指導や研修受け入れを積極的に行っていて秘術継承も進んでいるとのこと。
 ブランドの認知拡大に伴い農業の後継者不足問題も解消しつつあるが、協議会のメンバーは現状に満足することなく日本、世界で通用するブランドを目指していくという。今後も新しいブランド野菜の生産や、認知の拡大が楽しみな協議会である。


 
郡山ブランド野菜協議会 ホームページ
http://www.brandyasai.jp/
 
郡山ブランド野菜協議会 公式Facebook
https://www.facebook.com/brandyasai.jp/?fref=ts