愛媛/Citron et Citron

愛媛/Citron et Citron

2年ほど前から、親戚である愛媛県「大谷農園」の柑橘類を販売開始。「販売を開始する1年前。この親戚のお兄さんが育てる柑橘を伝える活動をしなければならないと、心に誓っていたんです」と、お話をしてくれたのは娘である斉藤由美さん。最初はお母さんである孝子さんがボランティアで、近所に配達をしていたんだとか。重い柑橘の入った箱を、何箱も何箱も運ぶ母の姿を見て、これは母一人に任せてはいられない。これはボランティアではなく、仕事として、ちゃんと親戚の兄を応援をしなければならない、と強く思ったそう。「すごく美味しい柑橘なのはわかっていたし、美味しいジュースも出来ていたから、従兄弟を応援しなければならないと思ったんです。困難は色々と聞いて、大変なのはわかっていたので。従兄弟は、末っ子の母が一番お世話になった長女の息子、母なりに恩返しをしたいと思ったんだと思います」と由美さん。
 
慣行農法から自然栽培への勇気ある方向転換
「大谷農園はいま3代目なんですが、以前は慣行農法だったんです。いまの従兄弟の代になってから、所謂、自然栽培に変えたんです。でも最初は、自然栽培なんて言葉も知らなかったので、自分の農法がそうだなんて、認識していなかったんです」と。「従兄弟はいま60歳になったので、今から約30年前、20代に目覚めたんです。柑橘って、収穫の時は家族総動員でやるんですけど、農薬をいっぱい撒いた畑に、自分の大切な家族を入れるわけにはいかないって、農法をガラリと変えたんです」と続ける。「後は、従兄弟の妹の子供が重度のアトピーだったんです。その子に、安心して食べさせられる柑橘を育てたい、というのもあったんだと思います」とのお話も。
 
自然の理。そんなものを深く学んだんです
娘である由美さん。ちょっと風変わりな薬を売らない薬局で、以前はお仕事をしていたそう。「薬を売るのではなく、日々の食事で、身体を整えてることを大切にしている場所だったんです。初めて訪ねた時、あの薬をください、って言ったら、もの凄い勢いで怒られて。年齢を聞かれて、すぐに呼び出しですよ。お母さんと一緒に来なさいって」と笑いながら話す。そこから食事指導が始まり、改めて、食事の大切さに気付かされたそう。2年前、残念ながら、もうそのお店はなくなってしまった。「私はそこで、自然の理、について学びました。食については、もちろん。自分の住まう場所に対する考え方も学びました。やっぱり、国産の樹を使った家でないと、不自然だなって思ったり。食についても教えはとてもシンプル。季節の巡りに合わせて、身の回りで取れるものをちゃんと食べなさい、とそれだけなんです」と教えてくれる。「最近、少し時間が経って考えてみると、それって、昔ながらの家庭料理のことなんじゃないって思えたんです。お爺ちゃんやお婆ちゃんが昔、家庭で当たり前に食べていた食事がそうなんじゃないかって。あとは、発酵食もたくさん食べなさいと言われました」と。
 
今までに感じたことのない農業へのやりがい
「11月に出店を始めてから、私、マーケットでしか買い物をしなくなったんです。だって、その方が楽しくないですか?ちゃんと育てている人が、目の前にいて、会話できるし、勉強になることが多いですから」と続ける。「ファーマーズマーケットで出会ったお客さんのことはいつも、従兄弟のお兄さんに電話で伝えるんです。すると、とても嬉しそうなんですよ。今までにないやりがいを感じているというか。誰がどんな風に食べてくれているのか。そもそも喜んでくれているのか。そういうことって今まで、従兄弟は全然知らなかったんです。この歳になって知るとは思わなかった、と言っていましたよ」と嬉しそうに話す。最後に、由美さんは「これからの日本の農業や林業が、子どもたちにとって夢のある職業になってほしい、と本気で思っています」と締めくくった。人間にとっての足元。土台となる食事。それこそを今、大切にすべきだろう。
 
Citron et Citron:http://citron-4-citron.petit.cc/
 

  • 栽培方法
  • 肥料
  • 雑草対策
  • 害虫対策
  • 種
  • 有機肥料は動物性のものではなく、植物性のものに限って使用。病害虫対策として、まれに木酢液を使用することも有り。