【Farm to Table Report】momoGファームさんの農薬・肥料不使用で育てたお米と野菜を味わう押し飯(寿司)ワークショップ

参加者全員で机を囲んでのワークショップ。今回はmomoGファームのお米を使って押し寿司を作りました。イベントのはじめにはmomoGファームの中山さんからお話をいただきました。中山さんは、長野県伊那郡で農薬・肥料を使わずにお米と野菜を育てる農家さん。肥料を使わずとも自然のバランスを大切にした土や水の養分を稲が吸収することで、肥料を使うよりもおいしいお米を育てることができるそう。旨味がありながらも、すっきりとした後味が特徴的です。
 
 
お話のあとはご飯を試食。白米と玄米の2種類をいただき、お話にあった無肥料のうまみを実感しました。13回以上噛むと甘さや味が出てくると聞き、普段より時間をかけて噛む体験も新鮮でした。
 

お米は「年に2回収穫する」という中山さん。通常の新米の時期の10月前後と、初雪の降る11月後半から12月前半ごろ。品種は同じミルキークイーンですが、後半に収穫するものは、初雪にちなんで「完熟雪見米」と名付けて販売。味はもとより、精米すると白く美しくなるのが特徴だそう。「お米も考えて見れば種なんだから、ギリギリまで残しても大丈夫なんじゃないか?果物や野菜のように完熟して美味しくなるのでは?」という思いから、実験して見たのがそのはじまりだと言います。じっくりと観察して、自分の頭で考え、研究しながら農業に取り組まれている中山さんらしい視点です。
 


押し寿司作りは初めてという参加者がほとんどで、作る手順を教わりながら夢中になって作業をしていました。押し寿司の具材には中山さんの野菜を中心に、贅沢に魚の刺身もご用意。刺身に合わせて、中山さんのわさび田から、採れたてのわさびも持ってきていただきました。中山さんも、オリジナル押し寿司を仕込むために、人一倍大きな型を使って参加していました。
 

具材の量や彩りを工夫しながら思い思いに作ったあとは、各々が木製の板の上に個性あふれるプレゼンテーションを展開。美しい押し寿司がテーブルに並べられました。食べてもらうだけでなく会話を通してもおいしさを届ける。コミュニケーションを通してもおいしさが伝わるワークショップとなりました。
 


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