【Report】会話を大事にするマルシェ。韓国ソウルMarche@に行ってきました!

こんにちはFarmer’s Market@UNUでインターンをしているスンちゃんです。自分は韓国・ソウル出身の留学生として都内の大学に在学しています。今回は春休みに実家に帰ったとき訪問したソウルMarcheの訪問記をMarche Friendsのインタビューに基づき書きました。

 

韓国で開催された食のフォーラムに参加したことがご縁となり仲良くしているソウルのFarmer’s Marketを運営している『Marche Friends 마르쉐친구들』。2017年には韓国の農家さんが作ったゴチュジャンを青山Farmer’s marketで出店したこともあります。今回はソウルで2019年3月に開催された『Marche@恵化-タネ』の訪問記となります。*恵化(へファ)はソウル市内にある街です。

 

ソウルのMarche@へファは毎月1週目の週末行われます。毎回のマーケットにはテーマがあり、3月は作物の始まりとなるタネをテーマとして開催されました。会場を入ると見た目は青山と似ているようでありながら出店者さん、品物、野菜、雰囲気が異なり、会場の真ん中にある韓国伝統野菜のタネから韓国の風土を強く感じられました。

 

 

Zero Wasteマーケット

マーケットの出店者は農家部・手工芸部・料理部に分かれてあり、農家さんは今月のテーマタネに合わせ畑からとれたタネをお客さんに配っている光景がとても印象的でした。もう一つ特徴的であったのは。出店者さんの試飲試食コップ、料理部で使用するお箸、お皿など、全ては事務局で借りられ使用済みのはサポーターチームが洗ってくれまた使用する仕組み。お客さんのお渡し用袋もプラスチックバッグでなく紙袋。おかずを販売しているお店ではお客さんが容器を持参し計り売りで購入する姿も見れます。休憩テーブルは業務用のバケツなどマーケットの中でZero Wasteの取り組みを探してみるのもとても面白かったです。

 

会話を大事にするMarcheのスタート

Marche@は2011年東日本大震災から今後安全な食をどう探し、食べていくかの想いから2012年スタートしました。始まりの時から一番と大事にしていることは「会話」。自分が食べているものがどこから来て、どう作られているのかを生産者さんとの会話を通して聴く、そして信頼できる食がある持続可能なマーケットを作っていくことを大切にしています。また出店者さん同士の関係も大事に考え、マーケットのオープンと終了の前後30分には出店者さん同士の挨拶の時間を作っています。

 

マーケットは場としても楽しく、食はその国の農業と文化を見ることができます。韓国は日本と近い国でありながらも文化も環境も異なり始めは青山Farmer’s Marektとの違いが目に入って来ますが、生産者さんが持っている想い、お買い物を楽しんでいるお客さん、そのマーケットを企画・運営しているスタッフとサポーターさん、皆さん同じく楽しい、美味しいマーケットを作りたいとの熱い想いは青山のマーケットと全く一緒であると感じました。

マーケットの運営チームMarche Friendsが考えている今後の課題としては、PM2.5の影響もあり野外でのマーケット開催が厳しい状況であることから室内でマーケットを開催していくため今年は試して行くこと、そしてマーケットの現場を良くして行くことを目標としているそうです。
今後も面白い企画を立てたり、アイディアを共有し、お互いに良いマーケットを作って行きたいと想います。Thank you Marche Friends!

 

 

*マーケットの情報や開催場所に関してはこちらのWebから見ることができます。
http://www.marcheat.net
マーケットツアーもしているので初めて訪問する方達にオススメです!マーケットの歴史と想いを運営スタッフから直接聴くことができます。ソウルに行かれる方は是非ソウルのマーケットに足を運んでみて下さい。

 

 

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文・写真 Seunglee Shin / 신승리
ープロフィールー
Farmer’s Marketインターン生。愛称はスンチャン。韓国ソウル出身。得意料理はチヂミ。Farmer’s Marketへは2018年3月に設営チームに参加したことをきっかけに、現在はインターンとして農家さんの情報発信を主に担当。「マーケットで生まれる素敵なお話を今後も沢山発信して行きたいです!」


2019.6.11

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